エンベデッドシステムスペシャリストの資格

エンベデッドシステムスペシャリスト 国家資格
情報処理推進機構 エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)" エンベデッドシステムスペシャリストは、特定の機能を実現するために家電製品や機械などに組み込まれるシステム開発に関する専門家です。組込みシステム開発の基盤構築・設計・システム開発・製造を主導的に行います。求められる機能・性能・品質・信頼性などをハードウェア・ソフトウェアに適切に分解し、最適な組込みシステムを実現するための、幅広い知識・経験・実践力を有しているかを判定する国家資格です。
人気度ランク3 難易度ランク4 専門性ランク4 稼げる資格ランク3
年間受験者数 3,461人 *註1 所要勉強時間
(目安)
3ヶ月~6ヶ月
年間合格者数 616人 *註1 資格登録者総数 10,565人 *註2
合格率 17.8% *註1 平均年収
(目安)
註1)2018年度試験実績
註2)1969年度旧制度からの2018年迄の合格者累計数

こんな方にオススメの資格

  • マイクロプロセッサやシステムLSIなどの組みシステム開発のスペシャリストを目指す方
  • デジタル家電などの組み込みシステムの仕事・プロジェクトに関わる方

「エンベデッドシステムスペシャリスト」資格に関する需要

携帯電話、デジタル家電、自動車などあらゆる製品でIT化が進展し、マイクロプロセッサやシステムLSIを組み入れた組み込みシステムの重要性が増しています。

マイクロプロセッサやシステムLSIに関するハードウェア・ソフトウェアの専門的な知識が必要で、組み込みシステムの基盤構築・設計・システム開発・製造に関わる専門家として、多くの製造業からの引き合いが増えています。

今後もあらゆる領域でデジタル化の進展に伴い、更に需要が高まるのは間違いないでしょう



 

数字で見るエンベデッドシステムスペシャリスト

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の直近3ヶ年受験者数・合格率
 2016年2017年2018年対前年比
受験者数3,148 3,394 3,461 +2.0%
合格者数543607616+1.5%
合格率17.2%17.9%17.8%

 
情報処理推進機構の2018年度試験実績では、合格者の内訳は以下のようになっています。

  • 業務内容は、エンベデッドシステム開発プログラム開発システム設計プロジェクト管理システム化戦略・企画・企画の順
  • 勤務先は、ソフトウェア業製造業コンピュータ・周辺機器の製造・販売情報処理・提供サービス業運輸・通信業の順
  • 経験年数は、4年以上6年未満2年以上4年未満6年以上8年未満8年以上10年未満の順

資格取得のポイント

高度情報処理技術者試験に位置づけられており、合格率が10%台の難易度の高い資格です。

エンベデッドシステムスペシャリストは、高度情報処理技術者試験の中では論述問題のウェートが高くない一方で、ハードウェアとソフトウェア両方の知識が要求されます。

実際に図を書いたり、インターネットで実際のイメージを調べたりしながら、過去問や市販のテキストで必要な知識を習得・確認する必要があります。

「エンベデッドシステムスペシャリスト」資格の通信講座・通学講座

受験資格特になし
試験実施日年1回(4月)
試験内容【午前の試験】(四肢択一式、試験時間50分・40分、30問・25問)
 ①コンピュータ構成要素、②システム構成要素、③ソフトウェア、④ハードウェア、
 ⑤ネットワーク、⑥セキュリティ、⑦システム開発技術、⑧ソフトウェア開発管理技術
 高度試験共通知識問題
 (過去2年以内に応用情報技術者試験に合格した試験科目者等は免除)

【午後の試験】(記述式、試験時間90分・120分、3問中2問解答・2問中1問解答)
 ①組込みシステムの設計・構築
 ②組込みシステムのソフトウェア設計
 ③組込みシステムのハードウエア設計