応用情報技術者の資格

応用情報技術者 国家資格
情報処理推進機構 応用情報技術者試験(AP)" 応用情報技術者は、経済産業大臣が行う情報処理技術者試験(スキルレベル1~4)の1つで、基本情報技術者(スキルレベル2)の上位に位置づけられるスキルレベル3の資格です。「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」として、数年の経験を積んだプログラマーやシステムエンジニアを対象としており、基本戦略の立案、システムの設計・開発、および汎用製品の最適な組み合わせにより信頼性・生産性の高いシステムを構築できる技術レベルかどうかを問われます。
人気度ランク5 難易度ランク3 専門性ランク4 稼げる資格ランク3
年間受験者数 64,367人 *註1 所要勉強時間
(目安)
200~400時間
年間合格者数 14,865人 *註1 資格登録者総数 351,821人 *註2
合格率 23.1% *註1 平均年収
(目安)
*註1)2018年度試験実績
註2)1969年度旧制度から2018年までの合格者累計数

こんな方にオススメの資格

  • プログラマーやシステムエンジニアとしてスキルアップを目指す方
  • システム設計・構築に関する国家資格を取得してスキルをアピールしたい方

「応用情報技術者」資格に関する需要

IT業界の市場規模は12.1兆円(2017年度)で、国の重点戦略領域として今後も拡大が予想されます。現在のトレンドは、スマホ関連やWebサービス・IoT成長に伴い、IT技術者需要が急増するなど、技術革新のスピードはとどまるところを知りません。

応用情報技術者資格は、プログラマやSEとしての専門領域でのスキルアップ、またシステム戦略策定・システム企画、プロジェクトマネージャーとしてのキャリアアップのための重要な資格になっていくと予想されます。

仕事のやりがい

  • 知名度があり、IT業界の会社内の評判が高い資格である
  • 技術の変化が大きい業界で、資格勉強によりスキルアップができる

 

数字で見る応用情報技術者

応用情報技術者試験(FE)の直近3ヶ年受験者数・合格率
  2016年2017年2018年対前年比
社会人受験者数55,161 56,866 56,507 -0.6%
合格者数11,206 11,570 12,721 +9.9%
合格率20.3%20.3%22.5%
学生受験者数8,170 8,170 7,860 -3.8%
合格者数2,089 2,089 2,144 +2.6%
合格率25.6%25.6%27.3%
全体受験者数63,293 65,036 64,367 -1.0%
合格者数13,312 13,659 14,865 +8.8%
合格率21.0%21.0%23.1%

 
2018年試験結果で、合格者の内訳は以下のように示されています。

  • 合格者の全体構成比は、社会人85.6%学生14.4%
  • 合格者の社会人構成比は、ソフトウェア業31.1%情報処理・情報サービス業17.8%製造業6.9%金融・保険業・不動産業1.9%運輸・通信業1.8%官公庁・公益団体1.7%の順
  • 合格者の学生構成比は、大学39.7%専門学校33.2%大学院19.7%高校4.2%、高専、短大、小中学校の順

また、政府発表の2018年賃金構造基本統計調査で、システム・エンジニア、プログラマー(企業規模10人以上に所属)の労働時間・年収などが確認できます。

  • システム・エンジニアの平均年齢は38.6歳、平均勤続年数11.8年
  • システム・エンジニアの月平均労働時間174時間(超過労働16時間含む)、平均年収551.2万円(年間賞与他含む)
  • プログラマーの平均年齢は32.3歳、平均勤続年数6.3年
  • プログラマーの月平均労働時間177時間(超過労働15時間含む)、平均年収418.3万円(年間賞与他含む)

資格取得のポイント

合格率20%前後の資格であるため、しっかりとした対策が必要です。

試験は、マークシート式の午前の部、筆記式の午後の部に分かれています。

午前のマークシート式試験は、他一生範囲が広いため相当量の知識の吸収、午後の筆記試験は長文を読んで設問に求められていることを的確に解答する答案作成対策がそれぞれ必要です。

「応用情報技術者試験」概要

受験資格誰でも受験できる
試験実施日年2回
(4月・10月)
試験内容午前(150分・80問、多肢選択式)
【テクノロジー系】
①基礎理論、②コンビュタシステム、③技術要素、④開発技術
【マネジメン卜系】
⑤プロジェクトマネジメント、⑥サービスマネジメント
【ストラテジー系】
⑦システム戦略、⑧経営戦略、⑨企業と法務

午後(150分・12問中6問解答)
①経営戦略に関すること
②情報戦略に関すること
③戦略立案・コンサルティングの技法に関すること
④システムアーキテクチャに関すること
⑤ITサービスマネジメン卜に関すること
⑥プロジェクトマネジメントに関すること
⑦ネットワークに関すること
⑧データベースに関すること
⑨組込みシステム開発に関すること
⑩情報システム開発に関すること
⑪プログラミングに関すること
⑫情報セキュリティに関すること
⑬システム監査に関すること