精神保健福祉士

精神保健福祉士 国家資格
社会福祉振興・試験センター 精神保健福祉士 精神保健福祉士は、病院や社会福祉施設等で、精神障害者の身近な生活相談や退院後の住宅や仕事探しなど、社会復帰を目指す人の相談・助言・指導・援助を行う仕事です。社会福祉士、介護福祉士と並ぶ福祉「三福祉士」のひとつで、「精神科ソーシャルワ一力一」ともよばれる国家資格です。
人気度ランク3 難易度ランク3 専門性ランク4 稼げる資格ランク3
年間受験者数 7,183人 *註1 所要勉強時間
(目安)
6ヶ月~1年
年間合格者数 4,402人 *註1 資格登録者総数 70,569人 *註2
合格率 61.3% *註1 平均年収
(目安)
*註1)2014年度実績、*註2)2014年度までの累計合格者数

こんな方にオススメの資格

  • 精神障害者の社会復帰の仕事にやりがいを感じる方
  • 社会福祉士、介護福祉士とのトリプルライセンスを目指す方

「精神保健福祉士」資格に関する需要

「2018年版障害者白書」によると、精神障害者の数は392万人におよび、現代人の抱えるストレスはますばかりで、その数は増加傾向にあります。

精神保健福祉士は、精神病院・医療施設・保健所、障害者支援施設などで精神障害者の社会復帰を支援します。

少子高齢化が進む中で、精神障害者の社会復帰を支援するニーズは今後さらに高まるでしょう。

ヒューマン 医療系資格

 

仕事のやりがい

  • 肉体的・体力的にも大変な仕事であるが、患者さんの退院・就職まで支援できたときの達成感

数字で見る精神保健福祉士

精神保健福祉士国家試験の直近3ヶ年受験者数・合格率
  2012年度2013年度2014年度対前年比
精神保健福祉士
国家試験
受験者数7,144 7,1197,183+0.9%
合格者数4,062 4,1494,402+6.1%
合格率56.9%58.3%61.3%

 
政府発表の2018年賃金構造基本統計調査で、社会保険・社会福祉・介護事業(10人以上の企業規模)の労働時間・年収などが確認できます。

  • 社会保険・社会福祉・介護事業の平均年齢は43.0歳、平均勤続年数8.1年
  • 社会保険・社会福祉・介護事業の月平均労働時間170時間(超過労働5時間含む)、平均年収367.4万円(年間賞与他含む)
  • 社会保険・社会福祉・介護事業[男性]の平均年齢は41.4歳、平均勤続年数8.1年
  • 社会保険・社会福祉・介護事業[男性]の月平均労働時間170時間(超過労働5時間含む)、平均年収406.4万円(年間賞与他含む)
  • 社会保険・社会福祉・介護事業[女性]の平均年齢は43.7歳、平均勤続年数8.1年
  • 社会保険・社会福祉・介護事業[女性]の月平均労働時間169時間(超過労働4時間含む)、平均年収350.5万円(年間賞与他含む)

資格取得のポイント

知識を問う問題が中心ですが、精神医学から心理学・リハビリまで精神障害者支援のための幅広い範囲の知識習得が必要です。

過去問で過去の傾向を掴み、市販のテキストで網羅的に知識を習得する必要があります。

効率的に学習を進めるため、講習会や資格スクールも利用可能です。

「精神保健福祉士国家試験」概要

受験資格①保健福祉系の4年制大学で指定科目を修めて卒業した者
②保健福祉系の2年制(または3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、
 指定施設において2年以上(または1年以上)相談援助の業務に従事した者
③4年制大学を卒業した者等で、精神保健福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業した者 ほか
試験実施日年1回(1月)
試験内容【筆記試験:1日目】(試験時間140分)
 ①精神疾患とその治療
 ②精神保健の課題と支援
 ③精神保健福祉相談援助の基盤
 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開
 ⑤精神保健福祉に関する制度とサービス
 ⑥精神障害者の生活支援システム

【筆記試験:2日目】(試験時間135分) 
 ⑦人体の構造と機能及び疾病
 ⑧心理学理論と心理的支援
 ⑨社会理論と社会システム
 ⑩現代社会と福祉
 ⑪地域福祉の理論と方法
 ⑫福祉行財政と福祉計画
 ⑬社会保障
 ⑭障害者に対する支援と障害者自立支援制度
 ⑮低所得者に対する支援と生活保護制度
 ⑯保健医療サピス
 ⑰権利擁護と成年後見制度

※社会福祉士の有資格者は、申請により⑦~⑰の科目を免除される