アクチュアリー ![]() |
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アクチュアリーは、統計学・確率等の数理的手法を活用して、主に保険や年金の商品開発・設計かかわる数理の専門家です。保険会社や信託銀行等に所属し、保険や年金の料率算出、決算等にかかわる保険数理や年金数理業務を行います。保険業法により、保険会社では保険計理人をアクチュアリーの有資格者から選出する必要があり、国際的にも認められている金融・保険業界で注目の資格です。 |
人気度![]() ![]() ![]() ![]() |
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年間受験者数 | 639人 *註1 | 所要勉強時間 (目安) |
1000時間以上 |
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年間合格者数 | 73人 *註1 | 資格登録者総数 | 2,709人 *註2 |
合格率 | 11.4% *註1 | 平均年収 (目安) |
– |
*註1)13年度実績,受験者数は受験科目総数/5で算出した想定数、*註2)日本アクチュアリー会正会員・準会員合計(13年度末時点)
こんな方にオススメの資格
- 保険会社・信託銀行等で保険商品/年金商品の開発・設計・運用に関わる方
- 数理のスペシャリストとしてキャリアアップを目指す方
「アクチュアリー」資格に関する需要
国際化の進展や少子高齢化など日本を取り巻く社会環境が変化する中で、保険・年金の分野
でも確率・統計などの手法を用い、過去の実績から将来の不確実性の分析やシュミレーション
の重要性が増しています。
アクチュアリーは、イギリス発祥の国際的な資格で、大学で数学を専攻されてい方が多くを占めて
います。日本よりも海外で知名度・需要の高い資格ですが、国際的な数理のスペシャリストとして
今後日本の金融業界でも更に需要が高まるのは間違いないでしょう。
数字で見るアクチュアリー
アクチュアリー資格試験の直近3ヶ年受験者数・合格率
2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 対前年比 | ||
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1次 | 受験科目総数(①) | 3,953 | 3,629 | 3,194 | -12.0% |
合格科目総数(②) | 496 | 1,675 | 958 | -42.8% | |
1次平均合格率(③) | 12.5% | 46.2% | 30.0% | ||
2次 | 受験科目総数(④) | 882 | 852 | 1,214 | +42.5% |
合格科目総数(⑤) | 124 | 112 | 186 | +66.1% | |
2次平均合格率(⑥) | 14.1% | 13.1% | 15.3% | ||
全体 | 最終合格者数(⑦) | 66 | 48 | 73 | +52.1% |
推定最終合格率(⑦/①*5) | 8.3% | 6.6% | 11.4% |
資格取得のポイント
試験科目が多く、数学問題は暗記以上に実際に手を動かして計算する必要があるため、
年に2・3科目を受験し、数年かけて資格取得を目指す方が大半です。
1次・2次試験各科目日本アクチュアリー会が発行・指定するテキストを使い、独学で試験勉強を
進める必要があります。1次試験対策は、一部の専門機関が開催する対策講座の利用も可能です。
「アクチュアリー資格試験」概要
受験資格 | 【1次試験】 大学を卒業した者、 または大学卒業者と同等以上の学力を有すると日本アクチユアリ一会が認めた者 【2次試験】 1次試験の全5科目合格者 |
試験実施日 | 年1回(12月) |
試験内容 | 【1次試験】 ①数学 確率・統計・モデリング ②生保数理 生保数理の基礎および応用 ③損保数理 損保数理の基礎および応用 ④年金数理 年金数理・年金財政の基本 ⑤会計・経済・投資理論 会計・経済・投資理論の基本 【2次試験】 生保コース ①生保1 : 生保商品の実務 ②生保2 : 生保会計決算 損保コース ①損保1 : 損保商品の実務 ②損保2 : 損保会計・決算・資産運用 年金コース ①年金1 適格退職年金制度、確定給付企業年金制度および確定拠出年金制度 ならびに年金関係税務・会計 ②年金2 公的年金制度および厚生年金基金制度 ※試験は科目合格制 ※2次試験は生保・損保・年金の3コースから1つを選択 |