キャリアコンサルタントの資格

キャリアコンサルタント 国家資格
厚生労働省キャリアコンサルタントWebサイト キャリアコンサルタントは、個人の経歴や特性をふまえた望ましい職業選択やキャリア形成のために、助言・指導・支援を行う職業カウンセラーの資格です。米国の最先端の理論を導入し、日本向けに改定したカリキュラムを日本キャリア開発協会(JCDA)が運営していましたが、働き方改革や戦略的転職などの年々需要が高まる中で2016年より国家資格となった注目の資格です。
人気度ランク3 難易度ランク3 専門性ランク4 稼げる資格ランク3
年間受験者数 12,924人 *註1 所要勉強時間
(目安)
6ヶ月
年間合格者数 6,513人 *註1 資格登録者総数 40,417人 *註2
合格率 50.4% *註1 平均年収
(目安)
*註1)2017年度実績(第4回~第7回)、註2)厚生労働省への登録数(2019年1月)

こんな方にオススメの資格

  • 人事・進路指導・転職支援・人材派遣などの仕事に関わっている方

 

「キャリアコンサルタント」資格に関する需要

ビジネスの多様化に伴い、就職活動の多様化、女性の社会進出、非正規社員の増加、35歳以上の転職の増加など、私たちの働き方も多様化しています。教育機関や就職支援機関でもキャリアカウンセラーが常駐し、それぞれがキャリアについて相談することもできるようになっています。

社会的にも働き方改革の課題解決の1つとして、キャリアコンサルタントを2024年までに10万人にする目標が国によって定められており、注目を集めています。

 

仕事のやりがい

  • 相談者のキャリア形成をサポートし、人生の課題解決に携われること
  • 人と仕事を結びつける仕事である点

 

数字で見るキャリアコンサルタント試験

国家資格キャリアコンサルタント試験の直近実績
  2016年2017年対前年比
学科受験者数(①)6,31610,777+70.6%
合格者数(②)4,574 5,315 +16.2%
合格者率(②÷①)72.4%49.3%
実技受験者数(③)7,2599,282+27.9%
合格者数(④)4,540 6,513 +43.5%
合格者率(④÷③)62.5%70.2%
実受験者数受験者数(⑤)8,953 12,924 +44.4%
全体合格率(⑤÷④)50.7%50.4%

 

資格取得のポイント

キャリアコンサルタント資格試験の受験資格を得るため、およびCDAに必要な知識・技能を習得するため、「キャリアコンサルタント養成講座」を受講・終了する必要があります。

日本マンパワーとリカレントキャリアデザインスクールがカリキュラム提供機関となっており、養成講座は通信コース(約3ヶ月)・通学コース(約10回)を組み合わせる必要があります。

「キャリアコンサルタント」概要

受験資格次のいずれかの要件を満たす者
①厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
②労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
③技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
④2016年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座を修了した者(2016年4月から5年間有効)
試験実施日年3回
(学科・実技:7月/11月/3月)
試験内容【学科試験】筆記試験
(試験時間100分、4肢択一式50問)
①職業能力開発促進法その他関係法令に関する科目
②キャリアコンサルティングの理論に関する科目
③キャリアコンサルティングの実務に関する科目
④キャリアコンサルティングの社会的意義に関する科目
⑤キャリアコンサルタントの倫理と行動に関する科目

【実技試験】論述試験
(試験時間約50分、記述式1~2問)
■逐語記録を読み、設問に解答

【実技試験】面接試験
(試験時間約20分、ロールプレイ15分/口頭試問5分)
①ロールプレイ:
■実際のキャリアコンサルティング場面を想定し、面談開始から最初の15分間という設定で、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がける
■受験者がキャリアコンサルタント役となり、キャリアコンサルティングを行う
②口頭試問:
■自らのキャリアコンサルティングについて試験官からの質問に答える

*合格基準は、学科試験100点満点70点以上、実技試験は150点満点で90点以上。
(論述試験の満点の40%以上、かつ面接試験の評価区分の中の「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」のいずれにおいても満点の40%以上の得点)