コンクリート診断士 ![]() |
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コンクリート診断士は、既存コンクリートのひび割れや劣化を調査・診断し、維持管理の提案を行います。日本コンクリート工学協会が、コンクリートの診断・維持管理に関する幅広い知識や高い技術を保有する人を認定する資格です。2001年より実施され、コンクリート建造物のリフォーム・改修需要の高まりにより、人気を集めています。 |
人気度![]() ![]() ![]() ![]() |
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年間受験者数 | 4,496人 *註1 | 所要勉強時間 (目安) |
1年 |
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年間合格者数 | 664人 *註1 | 資格登録者総数 | 12,940人 *註2 |
合格率 | 14.8% *註1 | 平均年収 (目安) |
– |
*註1)2018年度実績、註2)コンクリート診断士登録者数(2018年4月時点)
こんな方にオススメの資格
- コンクリート関係のスペシャリストを目指す方
- 建築関係の国会資格を複数取得して、技術の幅を広げたい方
「コンクリート診断士」資格に関する需要
2020年のオリンピック需要に向けて新規の建築需要が増加していますが、急速に人口減少が進む日本において、今後新規需要よりもリフォーム・修繕が中心となっていくのは間違いありません。
ほとんどの建築物にコンクリートが使用されており、既存建築物を対象としてコンクリートの劣化を診断・維持管理を提案するコンクリート診断士に対する需要は今後更に高まっていくでしょう。
仕事のやりがい
- コンクリートの専門家として、さまざまな工事プロジェクトに企画・設計段階からかかわることができる点
- 人の安全性に関わる建築物診断という大事な仕事に、コンクリート専門家として従事できること
数字で見るコンクリート診断士
コンクリート診断士試験の直近3ヶ年受験者数・合格率
2016年 | 2017年 | 2018年 | 対前年比 | |
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受験者数 | 5,422 | 4,922 | 4,496 | -8.7% |
合格者数 | 804 | 738 | 664 | -10.0% |
合格率 | 14.8% | 15.0% | 14.8% |
資格取得のポイント
コンクリート技士・主任技師の資格取得後に、診断士に挑戦される方が多いようです。
コンクリート診断士は民間資格ですが、合格率は20%を切る難関試験です。
また、受験資格で、講習会の事前受講が定められています。
過去問で出題傾向と診断士に求められている技能などを確認し、建築・土木に関する専門知識の問題(選択式)への対策、論述対策にそれぞれ取り組む必要があります。
知識詰め込みだけでは対応できないため、論述対策を含めた一定量の学習が必要です。
「コンクリート診断士試験」概要
受験資格 | ①大学・高専(専攻科)で、コンクリー卜技術に関する科目を履修した卒業者については、 実務経験を4年以上有する者 ②短大・高専で、コンクリー卜技術に関する科目を雇修した卒業者については、 実務経験を6年以上有する者 ③高校で、コンクリー卜技術に関する科目を雇修した卒業者については、 実務経験を8年以上有する者 ④コンクリート主任技士、一級建築士、コンクリート技士、 技術士(建設部門・農業部門・農業土木)、(特別上級・上級、1級)土木技術者、 RCCM(鋼構造およびコンクリー卜)、コンクリー卜構造診断士、 1級土木建築施工管理技士、1級建築施工管理技士(要監理技術者資格者証) の各資格保有者 ※コンクリート診断士講習会の事前受講が必須。 ただし、有効期限2年で前年受講者は講習会受講が免除される。 |
試験実施日 | 年1回(7月) |
試験内容 | 【筆記試験】(四肢択一式+記述式、試験時間210分) 以下に関する一般的知識と理解力を評価する。 ①変状の種類と原因 、②劣化の機構、③調査手法 ④劣化予測、評価および判定基準、⑤対策の種類、補修・補強工法 ⑥建築物あるいは土木構造物の診断の考え方・調査方法 ⑦技術および基準類の変遷 ※試験日から1年以内に制定されたJISおよび改正された基準類 (JIS、コンクリート標準示方書、JASS5等)中の変更事項については、出題対象外 |