システム監査技術者 ![]() |
|||
---|---|---|---|
![]() |
システム監査技術者は、情報処理システムを幅広い観点から調査し、システムが経営に貢献しているかを判断する専門家です。被監査対象から独立した立場で、情報システム・組込みシステムを、安全性・効率性・信頼性・機密性・有用性・戦略性などあらゆる角度から総合的に調査・評価し、改善勧告・改善支援を行います。情報システム・組込みシステムの監査・改善のエキスパートとしての能力を認定する国家資格です。 |
人気度![]() ![]() ![]() ![]() |
|||
年間受験者数 | 2,841人 *註1 | 所要勉強時間 (目安) |
3ヶ月~6ヶ月 |
---|---|---|---|
年間合格者数 | 408人 *註1 | 資格登録者総数 | 11,266人 *註2 |
合格率 | 14.4% *註1 | 平均年収 (目安) |
– |
註1)2018年度試験実績
註2)1969年度旧制度からの2018年迄の合格者累計数
註2)1969年度旧制度からの2018年迄の合格者累計数
こんな方にオススメの資格
- システム監査のスペシャリストを目指す方
- ITコンサルタントとしてキャリアアップを目指す方
「システム監査技術者」資格に関する需要
インターネット・スマートフォンの成長、業務のIT化など、企業経営におけるITの重要性が増す一方で、企業経営における「監査」の必要性も高まっています。
企業内でもとなりの人が何をやっているかも傍からはわかりずらいなど、仕事の専門化が進む中で、ISMSなどのシステム監査、上場企業などの会計監査に伴うシステム監査、行政・自治体のシステム監査など、外部の客観的な視点で企業のシステムを監査する需要は今後ますます高まっていくでしょう。
数字で見るシステム監査技術者
システム監査技術者試験の直近3ヶ年受験者数・合格率
2016年 | 2017年 | 2018年 | 対前年比 | |
---|---|---|---|---|
受験者数 | 2,524 | 2,862 | 2,841 | -0.7% |
合格者数 | 360 | 433 | 408 | -5.8% |
合格率 | 14.3% | 15.1% | 14.4% |
情報処理推進機構の2018年度試験実績では、合格者の内訳は以下のようになっています。
- 業務内容は、プロジェクト管理、システム化戦略・企画・企画、システム設計、システム監査、情報セキュリティ技術支援・管理・運用の順
- 勤務先は、ソフトウェア業、情報処理・提供サービス業、金融・保険業・不動産業、製造業、官公庁・公益団体の順
- 経験年数は、24年以上、10年以上12年未満、18年以上20年未満の順
資格取得のポイント
高度情報処理技術者試験に位置づけられており、合格率が10%台の難易度の高い資格です。
システム監査技術者試験は、専門的なシステム知識を問う問題のほか、論文試験に重点が置かれています。
論文試験は、他の高度情報処理技術者試験と異なり、自らの実務経験に基づいた視点でなく、システム監査人として「あるべき姿」の監査手続きを「客観的に」記述することが求められる点が特徴です。
市販のテキスト・問題集等を使いながら、実際に手を動かして答案を書く論述対策が必要です。資格スクールの論述講座などを利用して、第三者に答案を添削してもらうのも有効です。
「システム監査技術者試験」概要
受験資格 | 特になし |
試験実施日 | 年1回(4月) |
試験内容 | 【午前の試験】(四肢択一式、試験時間50分・40分、30問・25問) ①データベース、②ネットワーク、③セキュリティ、④システム開発技術、 ⑤サービスマネジメント、⑥システム監査、⑦経営戦略マネジメント、 ⑧企業活動、⑨法務 および高度試験共通知識問題 (過去2年以内に応用情報技術者試験に合格した試験科目者等は免除) 【午後の試験】(記述式、試験時間90分・120分、4問中2問解答・3問中1問解答) ①情報システム・組込みシステム・通信ネットワークに関すること ②システム監査全般に関すること ③システム監査の計画・実施・報告に関すること ④システム監査関連法規に関すること |