統計検定 ![]() |
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統計検定は、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。高等教育および初等中等教育において統計教育を重視する傾向が強まる中で、中高生・大学生・社会人を対象に、レベルに応じた体系的に国際通用性のある統計教育の成果を評価する仕組みとして1級・準1級~4級、統計調査士、専門統計調査士として認定する検定試験です。ビッグデータなど統計学問に関する社会的な関心が高まる中、統計に関する全国統一試験として受験者数が増えている注目の資格です。 |
人気度![]() ![]() ![]() ![]() |
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年間受験者数 | 9,822人 *註1 | 所要勉強時間 (目安) |
– |
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年間合格者数 | 4,523人 *註1 | 資格登録者総数 | – |
合格率 | 46.0% *註1 | 平均年収 (目安) |
– |
こんな方にオススメの資格
- 統計に関する能力判定・証明のため、統計に関する資格取得を目指す方
「統計検定」資格に関する需要
データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力は、仕事や研究をするための21世紀型スキルとして国際社会で広く認められています。
アメリカをはじめとした先進諸外国では統計の知識・技能が社会に広く普及する一方で、日本は同一民族であることも起因してか、他国と比較して、統計はビジネスをはじめとして社会的な重要性・認知が低い状況にありました。学校教育でも独立した「統計学」分野が存在せず、統計学研究者は数理科学、情報学、経済学などに分散していました。
人口減・少子化社会、ニーズの多様化、グローバルな競争激化、IT化などの社会環境の変化の中で、ビッグデータなどを利用した統計分析手法に対する社会的な関心が急速に高まっています。
統計検定は、統計に関する全国統一の資格として、統計教育の現場に加えて、統計・データリテラシーを証明するものとして、ITスキルと同様に今後社会人からの需要が高まっていくと予想されます。
数字で見る統計検定
2016年 | 2017年 | 2018年 | 対前年比 | ||
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1級「統計数理」 | 受験者数 | 266 | 322 | 592 | +83.9% |
合格者数 | 124 | 124 | 124 | 0.0% | |
合格率 | 46.6% | 38.5% | 20.9% | ||
1級「統計応用」 | 受験者数 | 243 | 302 | 548 | +81.5% |
合格者数 | 108 | 108 | 108 | 0.0% | |
合格率 | 44.4% | 35.8% | 19.7% | ||
準1級 | 受験者数 | 485 | 552 | 643 | +16.5% |
合格者数 | 107 | 164 | 130 | -20.7% | |
合格率 | 22.1% | 29.7% | 20.2% | ||
2級 | 受験者数 | 3,554 | 3,084 | 3,428 | +11.2% |
合格者数 | 1,574 | 1,349 | 1,461 | +8.3% | |
合格率 | 44.3% | 43.7% | 42.6% | ||
3級 | 受験者数 | 3,326 | 2,854 | 3,089 | +8.2% |
合格者数 | 2,084 | 1,797 | 2,040 | +13.5% | |
合格率 | 62.7% | 63.0% | 66.0% | ||
4級 | 受験者数 | 557 | 502 | 705 | +40.4% |
合格者数 | 392 | 381 | 412 | +8.1% | |
合格率 | 70.4% | 75.9% | 58.4% | ||
統計調査士 | 受験者数 | 452 | 424 | 495 | +16.7% |
合格者数 | 124 | 124 | 124 | 0.0% | |
合格率 | 27.4% | 29.2% | 25.1% | ||
専門統計調査士 | 受験者数 | 257 | 272 | 322 | +18.4% |
合格者数 | 108 | 108 | 124 | +14.8% | |
合格率 | 42.0% | 39.7% | 38.5% | ||
total | 受験者数 | 9,140 | 8,312 | 9,822 | +18.2% |
合格者数 | 4,621 | 4,155 | 4,523 | +8.9% | |
合格率 | 50.6% | 50.0% | 46.0% |
資格取得のポイント
日本統計学会認定の公式問題集や過去問が市販されており、公式テキストを中心に級別に必要な統計知識・技能の習得が必要です。
統計検定のHPに級別の出題範囲の詳細が記載されているので、学習範囲を確認しましょう。
なお、各級の概要が以下のように示されています。
1級 統計数理・統計応用
準1級 応用的な統計学の諸手法
2級 大学基礎科目レベルの統計学の知識(大学基礎課程)
3級 大学基礎統計学の知識として求められる統計活用力
4級 統計表やグラフ、調査・実験、確率の基礎と活用の知識
統計調査士 公的統計に関する基本的知識と利活用
専門統計調査士 調査全般に関わる高度な専門的知識と利活用手法
「統計検定」試験概要
受験資格 | 特になし |
試験実施日 | 2級・3級・4級 年2回(6月、11月) 1級・準1級・統計調査士・専門統計調査士 年1回(11月) |
試験内容 | 【1級】(論述式、試験時間①②それぞれ90分) ■「統計数理」 確率と確率変数、種々の確率分布、統計的推測(推定)、統計的推測(検定)、データ解析法の考え方と各種分析手法 ■「統計応用」 ・共通項目(研究の種類、標本調査法、実験計画法、重回帰分析、各種多変量解析法) ・人文科学分野(文学、心理、教育、社会、地理、言語、体育、人間科学) ・社会科学分野(経済、経営、社会、政治) ・理工学分野(数学、物理、化学、地学、工学、環境) ・医薬生物学分野(医学、歯学、薬学、疫学、公衆衛生、看護学、生物学、農林水産学)※「統計数理」は出題される5問から3問を選択 ※「統計応用」は、人文科学・社会科学・理工学・医薬生物学の4分野から、申込時点で1分野を選択。各分野5問出題され、受験時に3問を選択 ※1級合格には「統計数理」および「統計応用(少なくとも1分野)」の合格が必要 【準1級】(マークシート4~5肢選択式20問・部分記述5~10問、論述3問中1問選択、試験時間120分) ①確立と確率変数、②種々の確率分布、③統計的推測(推定)、④統計的推測(検定)、⑤マルコフ連鎖と確率過程の基礎、⑥回帰分析、⑦分散分布と実験計画法、⑧標本調査法、⑨多変量解析、⑩時系列解析、⑪分割表、⑫欠測値、⑬モデル選択、⑭ベイズ法、⑮シミュレーション・計算多用手法 【2級】(マークシート4~5肢選択式、35問程度、試験時間90分) ①データソース、②データの分布、③1変数データ、④2変数データ、⑤データの活用、⑥推測のためのデータ収集法、⑦確率モデルの導入、⑧推測、⑨線形モデル、⑩統計ソフトウェアの活用 ※合格水準は70点以上(100点満点) 【3級】(マークシート4~5肢選択式、30問程度、試験時間60分) ①データの種類、②標本調査、③実験調査、④統計グラフ、⑤データの収集、⑥データの代表値、⑦データのちらばり、⑧確率、⑨時系列データ ※合格水準は70点以上(100点満点) 【4級】(マークシート4~5肢選択式、30問程度、試験時間60分) ①データの種類、②統計グラフ、③時系列データ、④データの収集、⑤クロス集計表(2次元の度数分布表)、⑥確率の基礎 ※合格水準は70点以上(100点満点) 【統計調査士】(マークシート4~5肢選択式、30問、試験時間60分) ①統計の基礎 統計の役割、統計法規 ②統計調査の実務 統計と統計調査の基本的知識、統計調査員の 役割・業務 ③公的統計の見方と利用 ※合格水準は70点以上(100点満点) 【専門統計調査士】(マークシート4~5肢選択式、40問程度、試験時間90分) ①調査の企画・運営、調査の実施と指導 調査企画、調査票作成、標本設計、データの整理、調査手法(全体)、調査手法(訪問調査)、調査手法(郵送調査)、調査手法(電話調査)、調査手法(電子調査)、調査手法(装置設置型調査)<視聴率調査・スキャン調査>、調査手法(定点調査・パネル調査)②データ利活用の手法 ※合格水準は正解率7割程度以上 |
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