不動産鑑定士の資格

不動産鑑定士 国家資格
不動産鑑定士協会連合会 不動産鑑定士は弁護士・公認会計士と並ぶ三大国家資格で、全国でわずか10,000名程しかいないため希少価値の高いことが特徴です。公的な仕事の受注のほか、鑑定評価業務にとどまらず、不動産関関連コンサルティングや土地開発など、活動範囲は多彩です。独立開業も可能です。
人気度ランク3 難易度ランク4 専門性ランク5 稼げる資格ランク4
年間受験者数 1,751人 *註1 所要勉強時間
(目安)
2,000~2,500時間
年間合格者数 117人 *註1 資格登録者総数 9,526人 *註2
合格率 6.7% *註1 平均年収
(目安)
645万円 *註3
*註1)2018年度試験実績
註2)不動産鑑定士・不動産鑑定士補の登録者数(2018年1月1日時点)
註3)賃金構造基本統計調査(2018年)

こんな方にオススメの資格

  • 独占業務のある安定的な資格・仕事で独立したい方
  • 企業内の不動産のエキスパートとして専門能力を発揮したい方

「不動産鑑定士」資格に関する需要

従来の不動産鑑定評価業務は、官公庁、地方自治体などの公的機関からの公示価格・地価調査・固定資産評価・路線価などの評価依頼業務が中心でした。

2000年以降J-REITの登場や企業時価会計・金融検査体制の強化により、金融機関からの需要も増加してきています。



 

仕事のやりがい

  • 地方自治体の予算削減など公的機関の仕事が減少傾向にある一方、金融機関など民間の需要が増加しており、スピード・機動力・処理能力が求められるようになっています
  • ルーティーンワークではなく、案件毎にクォリティーの高いものが求められることがやりがいのようです

数字で見る不動産鑑定士

不動産鑑定士試験の直近3ヶ年受験者数・合格率
  2016年度2017年度2018年度対前年比
1次試験受験者数(①)1,568 1,613 1,751 +8.6%
合格者数(②)511 524 584 +11.5%
合格者率(③)32.6%32.5%33.4%
2次試験受験者数(④)708733789+7.6%
合格者数(⑤)103106117+10.4%
合格者率(⑥)14.5%14.5%14.8%
Total合格率(⑤÷①)6.6%6.6%6.7%

 
東京都不動産鑑定士協会の会員調査データで、平均年齢・男女比が確認できます。

  • 平均年齢は50歳で、年代別に見ると40代30代60代50代の順
  • 男女比率は、男性89%女性11%

また、政府発表の2018年賃金構造基本統計調査で、不動産鑑定士(企業規模10人以上に所属)の労働時間・年収などが確認できます。

  • 不動産鑑定士の平均年齢は45.8歳、平均勤続年数3.9年
  • 不動産鑑定士の月平均労働時間167時間(超過労働10時間含む)、平均年収645.0万円(年間賞与他含む)

資格取得のポイント

行政法規、鑑定理論、民法、経済学、会計学と専門知識を幅広く問われる点が特徴です。

特に、鑑定理論は、鑑定実務に基づく理論であり、初学者にはハードルが高いようです。

資格スクールや通信講座を有効活用し、効率的・効果的に2,000-2,500時間を計画・学習することが合格への最短ルートとされています。

「不動産鑑定士試験」概要

受験資格年齢・実務経験に関係なく、誰でも受験可能
試験実施日短答式試験: 5月中旬の日曜日
論述式試験 : 7月下旬~8月上旬の土・日・月の連続する3日間
試験内容【短答式試験】
1.行政法規
2.鑑定理論
※合格基準は、総点数の約70%以上、各科目ごとに一定の得点であること

【論述式試験】
[1日目]
1.民法
2.経済学
[2日目]
1.会計学
2.鑑定理論・論文
[3日目]
1.鑑定理論・論文
2.鑑定理論・演習
※合格基準は、総点数の約60%以上、各科目ごとに一定の得点であること

 

「不動産鑑定士」資格の通信講座・通学講座

スクール名種別コース名期間費用特徴
LECLEC通信
通学
短答合格講座(Web)全30回88,560円~短答式対策に専念し、1年で短答式一発合格を目指すコース。「合格基礎テキスト」で全体像のイメージを持った後、過去に出題されている重要な知識を中心に理解を進める講座
LECLEC通信一発論文インプット
完成パック
全64回108,000円~論文対策で人気の「合格基礎講座(民法・経済学・会計学)」と「鑑定理論 論文ブリッジ講座」「鑑定理論演習対策講座(講義編)」のインプット講座をセットにした一発合格パック