公認ホームインスペクター(住宅診断士)の資格

公認ホームインスペクター(住宅診断士) 民間資格
日本公認ホームインスペクターズ協会 公認ホームインスペクター(住宅診断士) 公認ホームインスペクター(住宅診断士)は、住宅全体の劣化状況や欠陥の有無を目視でチェックし、メンテナンスすべき箇所やその時期、おおよその費用などを「中立な立場」でアドバイスする専門家です。2009年に開始された住宅の劣化診断を専門とした資格で、リフォームや中古住宅の更なる増加が見込まれる我が国において、中古住宅や中古マンションの売買で活躍が期待されています。
人気度ランク3 難易度ランク4 専門性ランク5 稼げる資格ランク3
年間受験者数 884人 *註1 所要勉強時間
(目安)
3ヶ月~6ヶ月
年間合格者数 282人 *註1 資格登録者総数 832人 *註2
合格率 31.9% *註1 平均年収
(目安)
*註1)2018年度実績
註2)協会認定数(2018年)

こんな方にオススメの資格

  • 中古不動産の売買に関わるお仕事をされている方
  • 中古住宅・中古マンションのリフォームに関するお仕事をされている方

「公認ホームインスペクター(住宅診断士)」資格に関する需要

我が国の住宅リフォーム市場は約7兆円(2017年度)とされています。

従来はハウスメーカーを中心とした新築の販売・流通が中心でしたが、今後は中古住宅・リフォームのマーケットが主流になるとされています。政府も、既築リフォーム市場が20兆円まで拡大する計画を発表しており、大きな注目を集めています。

一方で、中古住宅の流通やリフォームでは、個々に商品価値や状態が異なるため、劣化状態の診断が非常に重要になります。

中古住宅流通が一般的な欧米各国では、住宅診断(ホームインスペクション)が普及しています。

今後、中古住宅流通やリフォーム市場の拡大に伴い、住宅の劣化診断を専門とする「ホームインスペクター」「住宅診断士」に対するニーズも更に高まることが予想されます。



 

仕事のやりがい

  • 住宅という大きなライフイベントにおいて、第三者の立場からの助言・支援により、
    顧客と大きな達成感・幸福感を共有できること

数字で見る公認ホームインスペクター(住宅診断士)

公認ホームインスペクター資格試験の直近3ヶ年受験者数・合格率
 2016年度2017年度2018年度対前年比
受験者数1,714 1,156 884-23.5%
合格者数523 364282-22.5%
合格率30.5%31.5%31.9%

 
政府発表の2018年賃金構造基本統計調査で、不動産取引業(10人以上の企業規模)の勤務状況・年収などが確認できます。

  • 不動産取引業の平均年齢は40.1歳、平均勤続年数9.6年
  • 不動産取引業の月平均労働時間176時間(超過労働10時間含む)、平均年収570.1万円(年間賞与他含む)
  • 不動産取引業[男性]の平均年齢は41.2歳、平均勤続年数10.5年
  • 不動産取引業[男性]の月平均労働時間179時間(超過労働10時間含む)、平均年収648.8万円(年間賞与他含む)
  • 不動産取引業[女性]の平均年齢は37.9歳、平均勤続年数7.7年
  • 不動産取引業[女性]の月平均労働時間172時間(超過労働9時間含む)、平均年収408.1万円(年間賞与他含む)

資格取得のポイント

日本公認ホームインスペクターズ協会が「ホームインスペクションマニュアル」などの参考図書をHPで公開しており、参考図書をつかって必要知識を習得する必要があります。

また、住宅診断では建築・設計の知識が必要になることが多く、実務上の経験も重要です。

建築・設計関係の実務経験が少ない方でこの資格へのチャレンジを目指す場合は、講習会などを活用することが有効です。

公認ホームインスペクター資格試験(住宅診断士)」概要

受験資格特になし
試験実施日年1回(11月)
試験内容【筆記試験】(四肢択一マークシート式、試験時間90分)
 ①住宅に関わる建築の法規や実務範囲のガイドラインに関すること
  (建築基準法、建築士法、住宅の品質確保の促進等に関する法律)
 ②主に木造住宅、マンションの構造部材等の名称に関すること
 ③住宅の給排水、衛生、空調、電気設備に関する呼称や一般的な仕様に関すること
 ④木造住宅、マンションの施工に関すること
 ⑤木造住宅、マンションの劣化の判断に関すること
 ⑥調査・診断方法に関すること
 ⑦マンションの管理に関すること
 ⑧報告書の作成に関すること
 ⑨一般的な住宅の売買・取引の形態や契約に関すること
 ⑩業務に関するコンプライアンス、モラル、マナーに関すること