診療報酬請求事務能力認定試験のリアル~難易度・メリット・試験対策~

診療報酬請求事務能力認定試験 民間資格
日本医療保険事務協会 診療報酬請求事務能力認定試験 診療報酬請求事務能力認定試験は、医療機関における事務の中で最も重要なものの1つである、診療報酬請求業務に関する能力を証明する資格で、医科と歯科に分かれています。医療事務分野で唯一、内閣府認定の日本医療保険事務協会が実施する能力認定試験で、医療事務関連資格の中では医療機関での評価も高く、「最高峰」とされる人気の資格です。
人気度ランク3 難易度ランク4 専門性ランク4 稼げる資格ランク3
年間受験者数 10,161人 *註1 所要勉強時間
(目安)
3ヶ月~9ヶ月
年間合格者数 3,401人 *註1 資格登録者総数 118,004人 *註2
合格率 33.5% *註1 平均年収
(目安)
*註1)2018年度実績、註2)1994年第1回からの医科・歯科合格者累計(2018年12月時点)

こんな方にオススメの資格

  • 医療事務の仕事でスキルアップしたい方
  • ライフスタイルに合わせた就業形態で働きたい方

 

「診療報酬請求事務能力認定」資格に関する需要

日本の医療費は2017年約42兆円(同年国家予算97兆円の43%)で、医学の進歩や人口の高齢化にともない、今後も医療機関の数および医療費の増大が確実視されています。

同時に、画像診断、手術、検査など医療の高度化・多様化によって、診療報酬請求の事務量は年々増大し、国の医療制度における審査・支払の観点からも適正・的確な診療報酬明細書(レセプト)が求められており、請求事務を行う人材の確保・育成が急務とされてます。

診療報酬請求事務能力認定試験は、数ある医療事務関連の資格の中でも、最も難易度が高い資格として、医療機関の評価も高いです。

医療事務の仕事の中でも「請求業務」「レセプト作成」は最も重要な業務で、資格取得者は専門能力の証明にもなるため、医療事務としての就職・転職でも大きな武器になるでしょう。

 

数字で見る診療報酬請求事務能力認定試験

診療報酬請求事務能力認定試験の直近3ヶ年受験者数・合格率
  2016年2017年2018年対前年比
医科受験者数11,813 11,707 10,013 -14.5%
合格者数4,179 3,631 3,356 -7.6%
合格率35.4%31.0%33.5%
歯科受験者数205165148-10.3%
合格者数706145-26.2%
合格率34.1%37.0%30.4%
Total受験者数12,018 11,872 10,161 -14.4%
合格者数4,249 3,692 3,401 -7.9%
合格率35.4%31.1%33.5%

 
政府発表の2018年賃金構造基本統計調査で、医療業(10人以上の企業規模)の勤務状況・年収などが確認できます。

  • 医療業の平均年齢は41.0歳、平均勤続年数9.6年
  • 医療業の月平均労働時間168時間(超過労働8時間含む)、平均年収495.4万円(年間賞与他含む)
  • 医療業[男性]の平均年齢は41.0歳、平均勤続年数9.9年
  • 医療業[男性]の月平均労働時間171時間(超過労働9時間含む)、平均年収638.5万円(年間賞与他含む)
  • 医療業[女性]の平均年齢は41.0歳、平均勤続年数9.4年
  • 医療業[女性]の月平均労働時間166時間(超過労働7時間含む)、平均年収441.1万円(年間賞与他含む)

「診療報酬請求事務能力認定」資格取得のポイント

医療事務の資格の中で「最高峰」とされる難易度の高い資格で、他の医療事務の資格を取得した上で、この資格にチャレンジされる方が多くなっています。

学科問題は文章量が多く、かなり細かい内容まで踏み込んだ正誤問題なども出題されるため、幅広い試験範囲を効率的に勉強する必要があります。また、学科試験と実技試験を合わせて180分の試験の時間配分にも十分に慣れておく必要があります。

実技試験は入院・外来のレセプト作成が必要なため、診療報酬点数の計算などなるべく多くのレセプトを作成して慣れておくのがポイントです。
 

ヒューマン 医療系資格

 

「診療報酬請求事務能力認定試験」概要

受験資格特になし
申込期間4月中旬~6月上旬
9月中旬~11月上旬
試験実施日年2回(①7月中旬・②12月中旬)
受験料9,000円
合格発表9月中旬
2月中旬
試験内容【学科試験】(20題・80問)
①医療保険制度等・公費負担医療制度の概要
・被用者保険、国民健康保険、退職者医療、後期高齢者医療などについて、それぞれの保険者、加入者、給付、給付率等制度の概要についての知識
・給付の内容(現物給付及び療養費)についての知識と、給付の対象外とされるもの、給付が制限されるものについての知識
・生活保護法、精神保健福祉法、障害者自立支援法、感染症法等法律に基づく公費負担医療制度及び特定疾患治療研究事業等によって患者の医療費負担が軽減される制度についての知識

②保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
・保険医療機関(保険薬局)の指定及び保険医(保険薬剤師)の登録についての知識
・特定機能病院、地域医療支援病院、療養病床等の規定と保険医療の取扱いについての知識
・「保険医療機関(保険薬局)及び保険医(保険薬剤師)療養担当規則」及び「高齢者の医療の確保に関する法律の規定による療養の給付等の取扱い及び担当に関する基準」は
保険医療又は後期高齢者医療を担当する場合に守るべきルールを規定しているが、その内容についての知識

③診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
・点数表(医科、歯科、調剤)は保険医療における医療行為の料金表であり、診療報酬の算定にあたり種々の取決めがあるが、その算定方法についての知識
・入院時食事療養及び入院時生活療養の費用の額を算定するための知識
・保険医療で使用される医薬品及び医療材料の価格とその請求方法についての知識

④医療用語及び医学・薬学の基礎知識
・診療報酬請求事務を行うために必要な病名、検査法、医薬品等の用語及びその略語の主なものの知識
・主要な身体の部位、臓器等の位置及び名称(解剖)、それぞれの機能(生理)、病的状態(病理)及び治療方法についての基礎知識
・医薬品の種類、名称、規格、剤形、単位等についての基礎知識

⑤医療関係法規の基礎知識
・医療法による医療施設(病院、診療所等)の規定及び医師法、歯科医師法等の医療関係者に関する法律による医療機関の従事者の種類とその業務についての基礎知識

⑥介護保険制度の概要
・保険者、被保険者、給付の内容等制度の概要についての知識

【実技試験】(外来・入院のレセプト作成各1問・合計2問)
診療報酬請求事務の実技
・診療報酬請求書及び診療報酬明細書を作成するために必要な知識とその実技

※医科・歯科のいずれかを選択し、それぞれ学科試験・実技試験を受験する
※試験時間は、学科試験と実技試験を合わせて180分
※合格ラインは、学科試験60点~75点以上・実技試験80点~85点以上で、試験毎の難易度に応じて変動する
有効期限なし(更新不要)

 

診療報酬請求事務能力認定と相乗効果が見込める資格

 

「診療報酬請求事務能力認定」資格の通信講座・通学講座

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標準学習期間9ヵ月
 
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