CADトレース技能審査の資格

CADトレース技能審査 公的資格
中央職業能力協会 CADトレース技能審査 CADトレース技能審査は、コンピューターによる設計・製造システムであるCAD(Computer Aided Designsystem)を使ったトレース業務を行っている人、これから就業する人々の技能を評価する資格です。厚生労働大臣認定の公的資格として、初級・中級・上級の等級、機械と建築の部門に分かれて行われ、合格者は「CADトレース技士」として知識と技能を証明できます。
人気度ランク3 難易度ランク3 専門性ランク4 稼げる資格ランク2
年間受験者数 3,404人 *註1 所要勉強時間
(目安)
年間合格者数 1,540人 *註1 資格登録者総数
合格率 45.2% *註1 平均年収
(目安)
*註1)平成25年度試験実績

こんな方にオススメの資格

  • CADトレース業務の知識・技能を習得し、ステップアップしたい方
  • CADに関する公的資格の取得を目指す方

「CADトレース技能審査」資格に関する需要

以前は、建築や機械に関わる設計図は、設計者が作成したものを手書きでトレースするのが一般的でした。現在、設計図の作成をCADシステムで行うことが急速に普及しています。

建築や機械などの分野を中心に、設計関連部門におけるCADオペレーター人材や設計者のCADリテラシー向上の需要が高まっています。好待遇の求人案件で、CAD操作できることが必須条件となっているケースも多く、CADスキル保有者は今後さらに重宝されるでしょう。

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数字で見るCADトレース技能審査

CADトレース技能審査試験の2013年度実績
  申込者数合格者数合格率
機械部門上 級28828.6%
中 級52522242.3%
初 級1,538 60839.5%
建築部門上 級4125.0%
中 級26812145.1%
初 級1,041 58055.7%
Total3,404 1,540 45.2%

資格取得のポイント

CADは実務で利用した経験がないとなじみがないものですが、等級ごとに想定実務経験が
定義されており、初級では初心者の方からステップアップできます。

まずチャレンジする級を決めて、実際にパソコンやCADシステムで製図などの操作をして
技能を習得しましょう。公式テキストも発行されています。

なお、各級の評価レベル・想定事実務経験年数が以下のように示されています。
 上級 中級で評価する能力に加え、仕様変更に対応ができる能力(想定実務経験:1年以上)
 中級 専門分野に応じた図面の読取り・製図ができる能力(想定実務経験:半年以上)
 初級 一般的な図面をトレースができる能力(想定実務経験:無し)

「CADトレース技能審査試験」概要

受験資格【上級】
 CADトレースに関する1年以上の経験がある者、又は同一部門の中級技能審査
 に合格した後、CADトレースに関する3か月以上の実務経験がある者
【中級】
 CADトレースに関する6か月以上の実務経験者、又は協会会長が指定する
 3か月以上の教育訓練課程を修了又は修了見込みの者、又は初級に合格し、
 次の①~③のいすれかに該当する者
  ①初級合格後CADトレースに関する3か月以上の実務経験者
  ②CADトレースに関し、職業能力開発促進法の規定に基づく職業訓練を修了
   又は受けている者
  ③大学短大・高専・高校等、又は専修学校や各種学校でCADトレースの学科を
   卒業した者又は在学している者
【初級】
 CADトレースに関する業務の従事者又は従事予定者
試験実施日年2回(9月、2月)
試験内容機械部門・建設部門共通
【学科試験】
 上級(4肢択ー式30題、試験時間40分)
 中級(真偽法8題+四肢択一法22題、試験時間40分)
 初級(真偽法30題、試験時間40分)
  ①製図一般、②機械加工全般に関する基礎及び関係法規、
  ③CADアプリケーションソフトの活用、④CADシステムの活用 など

機械部門
【実技試験】
 上級(試験時間120分)
  CADによるトレース、仕様変更による作図・寸法記入、未完成部の作図
 中級(試験時間90分)
  CADによるトレース、可動部における作図・寸法記入
 初級(試験時間60分)
  CADによるトレース
建設部門
【実技試験】
 上級(試験時間120分)
  平面詳細図の作成、オブジェクトの描画、仕上げ方法の表記
 中級(試験時間90分)
  CADによるトレース、立面図の描画
 初級(試験時間60分)
  CADによるトレース